本当に。
こいつはわかっちゃいない。
優しい愛撫なんて欲しくない。
甘い囁きなんて必要ない。
欲しいのは――
ただ脳が沸騰するほどの、熱。
呼吸もままならないほどの、烈しさ。
奪うのか、奪われるのか。
鬩ぎ合いながら互いの身体に溺れて相手の中へと熔けていき――
やがて迎える、意識の彼方までも白く染まりゆく忘我こそが。
俺たちの身体と、魂をも超えた触れ合いの証だ。
「おい、言っておくがな、俺は女じゃねえ。
わかってやってんのか、この俺に」
「サスケはやっぱこうでなくっちゃな」
「わかってんなら、とっとと来い。ウスラトンカチ」
「後で文句言うなよ」
「てめえの心掛け次第だ」
「うわっひでえ」
後は流れるまま、熱に浮かされ、欲に侵され。
そのまま快楽の海へと融けていくだけ――
ただそれだけだ。
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