恋人たちの Sweet Night −ナルサスVer.−
4. Turn ナルト
「…ごちゃごちゃ言ってねぇで、さっさと来い…」
サスケはそう言うと、オレのムスコを可愛がり出した。
愛しいサスケの指がオレのムスコに絡みつく感触に、オレは思わずブルリと震える。危ねぇ…。うっかり出しちまうかと思った…。
サスケの漆黒の瞳は既に潤んでいて、オレの愛撫にすげぇ感じてくれてるのが分かる。
そんなサスケの精一杯の誘いの言葉に、オレは凶暴なほどの欲が押し寄せてくるのを感じる。
サスケがオレを欲しがってくれてる…。
オレはイっちまいそうな程昂ぶった。
サスケをもっと貪りてぇ!
オレは獣じみた衝動のまま
「たまらねぇ…」
と呟くと、サスケのズボンを下着ごと引き摺り下ろした。
その瞬間。
オレはこの光景は一生忘れねぇ…。
まさに目の前に、オレが長い間夢見ていたイチャイチャなクリスマスの光景が広がってたんだってばよ!
「すげぇ…」
呟いた声は、掠れていたと思う。
毛皮の敷物の上に横たわるサスケは、ものすごくヤラシかった。
毛皮の上に散らばる黒い髪。
そして、オレの痕が全身に残る、しなやかな肌…。
オレが愛撫したせいで赤みが増し、いやらしく尖っている胸元。
オレの愛撫を待ち望んでいるように見える、勃ち上がったその中心も…。
その全てを、オレンジ色の間接照明が柔らかく照らし、クリスマスツリーの灯りと暖炉の火(もどきだけどな…)でさらに綺麗な色が加わるんだ…。
「マジでそそられるってば…」
オレはつばをごくりと飲み込み呟いた。
胸が一杯になる。
もしかしたら、オレは泣いてたかもしんねぇ。
これこそオレが長年待ち望んでいた、イチャイチャでメリーなクリスマスだってばよ…。
「テメェ…、じろじろ見てんじゃねぇ…」
サスケは恥ずかしいんだろう。腕で両目を覆った。
そんなサスケに、オレはますます煽られる。
サスケってば、どうしてこんなに無意識にオレを煽るんだろう…。
もっとサスケを感じさせてぇ…。
オレはゾクリとした。
サスケに改めて圧し掛かり、その唇を塞ぐ。
舌を絡め、サスケの熱い口内を味わいながら、指を滑らせて再びサスケの中心を握ると、サスケは喘ぎにならないような声を上げて、背を仰け反らせた。
キスを解いて、オレはサスケの首筋に吸い付いた。
オレは首筋に舌を這わせ、時々噛み付くように痕を残しながら、サスケの分身をゆっくりと扱き出す。
「なあ、オレと離れていた一週間の間、お前、一人でヤったか?」
オレはサスケの首筋を舐めながら囁いた。
オレってば、時々サスケに対してどうしようもなく意地悪をしてみたくなるんだ。
強気な瞳が羞恥と快感の間で揺れ動くのを見るのが、オレは大好きでたまんねぇ。
サスケは言葉でいろいろ言われるのがすごく恥ずかしいみてぇなんだけど、オレはそれを知ってて、わざと意地悪く言葉で攻めてみたくなるんだ。
サスケは今も、オレの言葉に軽く睨みつけてきた。
だけど、その瞳はもうすっかり潤んでいるし、オレの指の動きに合わせて腰も揺らめいている。
「なあ…。一人で抜いたか?」
「…るせぇ、んな事聞くな…」
サスケのそんな素直じゃないところさえ愛しくて、オレはサスケの耳朶を噛みながら耳元で囁く。
「オレは何回も抜いたってばよ?お前の事思いながら、何度も抜いた…」
オレがそう言うと、握りこむサスケの欲望がピクリと頭を振る。
オレの言葉にも感じてくれるのが分かり、オレはさらにサスケを可愛がりたくなるんだ。
「そう…かよ…」
「ああ…。お前に触りてぇなあ、こうしてお前を味わいてぇなあって思いながらな…」
オレはそう言いながらサスケの足の間に体を割り込ませた。
そのままサスケの下肢を大きく開かせると、サスケの中心に唇を寄せ、それを口に含んだ。
「あ…っ」
サスケの腰が浮く。
サスケの滑らかな尻も触りてぇ…。
オレは久しぶりのサスケの分身を味わいながら、双丘にも手を伸ばし、撫でまわす。
この感触、すんげー気持ちいいってば…。
滑らかで吸い付くような肌を思いっきり楽しんだ後、オレは後ろの入口に指を這わせ始めた。
もう我慢できねぇ…!
サスケをこの毛皮の上に組み敷いて、オレしか知らないサスケの一番奥の敏感な部分まで突き入れてぇ…!
オレは入口を解すように指を這わせながら、サスケの欲望を味わう。
唇全体でサスケのそこを扱きながら、敏感な部分を舌で刺激すると、サスケの腰が揺れ、堪えきれない喘ぎ声が漏れ出す。
オレは一旦サスケの欲望から唇を離すと、指を舐め、その指をそっと後ろに差し入れた。
オレは我慢の限界だった。
「あ…あっ…、は…あっ…」
オレが突き入れるごとに、サスケは耐え切れない喘ぎを零す。
ツリーの灯りで色づくサスケの肌を、そして、オレの動きに合わせて揺らめくサスケの表情を見たくて、オレは正面からサスケを貫いていた。
オレは緩いストロークでサスケをゆっくりと追い詰める。
激しく打ち付けるのもいいけど、こうやってゆっくりとサスケが上り詰めるのを眺めるのも男の醍醐味ってもんだよな。
って余裕ありげな事言ってるオレだけど、実はもうサスケの締め付けに限界近い。
「なあ…、サスケ…。いい、か?」
そう問いかけるオレの声も途切れ途切れなのが現状だ。
サスケはそのオレの問いかけに、薄っすらと潤んだ瞳を向ける。
その瞳をもっと潤ませたくて、オレはにやりと笑うとサスケに覆い被さり、繋がったままサスケの体を抱き起こす。
オレは胡坐をかいて座り、その上にサスケの体を落とした。
「ああ…っ!」
深く受け入れさせられて、サスケが思わず声を上げ仰け反る。
オレはそんなサスケの背を支えると、下から深く激しく突き入れを開始した。
「あ…、あっ…ああ…っ…」
サスケはもう声を堪える事が出来ないらしく、オレの動きに合わせて声を上げ続ける。
オレは片手でサスケの背を支えたまま、サスケの分身に手を伸ばし、扱き始めた。
サスケの中の敏感なしこりの部分を狙って激しく擦り上げると、サスケはオレの肩にしがみつく。
サスケの中はもう蕩け切っていて、オレのムスコを熱く包み蠢き、離さないように締め付ける。
サスケの中のオレはサスケの締め付けで質量を増していく。
オレが握りこむサスケの分身も、もうはちきれそうだ。
脈打つそれを、オレはぎゅっと握った。
サスケはビクリと動いた。堰き止められるのは苦しいだろうと思う。
「ナルト…」
サスケが切ない瞳を揺らしてオレの名を呼ぶ。
「イきてぇか?サスケ…」
意地悪に尋ねると、サスケは一瞬酷く悔しげな顔をする。
そんな風に睨みつけられても、煽ってるようにしか感じられねぇ。
そんなサスケに、余計オレは意地悪くしたくなるんだ…。
サスケの全てをオレのものにしてぇ。
オレはサスケを握りこんだまま、再び聞く。
「イきてぇか?」
サスケは
「くそっ…」
と呟くとオレの肩に頭を乗せ
「イかせろ…よ…」
とさらに小声で呟いた。
オレは満足して、サスケの欲望を握りこむ指を緩め、軽く扱いてやる。
「あ…はっ…、ナルト…、あ…あぁぁぁっ!」
サスケはオレの肩に一層しっかりとしがみつき、昇りつめた。
爪を立てられてイテェけど、オレはサスケを受け止めた。
サスケの熱い迸りがオレ達の腹の間に飛ぶ。
サスケの腹が自分の吐き出したもので汚れる様は、たまらなく淫靡だ。
「すんげぇ綺麗だ、サスケ…」
オレは、サスケが何回か痙攣する間も、サスケのそこを扱き続け、同時に強く中を穿ち続ける。
もうオレのムスコも限界だってばよ…。
サスケはイったばかりで敏感な所をさらに攻められてたまんねぇんだろう、身を捩って嫌がるが、オレはしっかりとサスケを抱きしめて、熱い滾りをその中に叩きつけた。
その刺激にも身を捩り震えながら感じるサスケが愛しくて、オレはサスケの唇を貪るように塞ぐ。
その吐息さえも奪ってしまいたかった。
◇ ◇ ◇
「おい!起きろ!」
オレの朝は、サスケの怒号から始まっちまった…。
「ほえ?」
オレは間抜けな声を出して目を覚ました。
あの後分身たちに再度飯の支度をさせつつ風呂に入って、クリスマスのご馳走を食ったオレ達は、もう1ラウンドソファの上でヤっちまった。
任務明けで疲れているから、と嫌がるサスケを無理やり組み敷き、欲をぶつけると、サスケは溜息をついてオレを受け入れた。
その後サスケは気を失うように眠りにつき、オレはそんなサスケをベッドまで運んで、自分も満足して眠りについたんだった…。
この一週間の欲を全部サスケにぶつけて、オレはすごく気持ちよかったけど、サスケはきっとメチャメチャ疲れてるんだろうなー、と思っていたから、サスケの怒号は正直予想外だった。
「ん〜。もうちょっと…寝るってば…」
オレは半分ふやけた頭のまま返事をした。
サスケはそんなオレの頭を一発拳で殴ると、布団を剥いだ。
「シカマルから、早く来いって伝言だ…」
「あぁ?」
「お前が昨日予想外に早く帰ったもんで、仕事が山積みのままだそうだ。年末で忙しいんだぞ、このウスラトンカチ火影がっ!」
オレはがっくり来つつ、よろよろと起き上がった。
「おはよ…、サスケ…」
オレの精一杯の挨拶にも、サスケは眉を寄せ、厳しい顔で睨むだけだ。
「えーと…もしかして、怒ってる…よな?」
オレが恐る恐る聞くと、サスケはリビングの方を指差して言った。
「あれはどうするんだ」
「あぁ?」
「生木のツリーに、昨日汚しちまった敷物!あんなもんどうするんだ。ほんとにお前はウスラトンカチだな!」
あー、そうか…。
ツリーはクリスマスが終わったら片付けねぇとな…。
「いのからは、正月の準備で明日から火影邸の正面玄関に門松を置くとか、正月の生花がどうのこうのとか、そんな話も来てるぞ」
オレは改めて深々と溜息をついた。
なんてこった…。
クリスマスが終わるともう正月かよ…。
「あー。とりあえず敷物はあれ、フェイクだからさ…。オレが後で分身に洗わせとくってば…」
「あのツリーはどうする」
「えーと、飾りは取って、来年のために取っとくか、な…。木はオレが一年間、世話するからさ…」
オレはがっくりしながら答えた。
昨日まで盛り上がっていろいろ準備したけどさ、クリスマスが終わっちまうと、なんだかいろいろ寂しいよな…。
オレは相変わらず不機嫌らしいサスケの腰を抱き、傍に引き寄せた。
「でも、やっと長い間の夢が叶って、ほんとに幸せだったってば…。お前もすんげぇ色っぽかったしな」
サスケはその言葉に途端にうろたえる。
サスケのこういう恥ずかしがり屋さんなところが、オレは大好きなんだ…。
「でもさ、あの敷物は、冬の間は暖炉の前でのエッチに使えるってばよ?暖炉の前でのエッチはやっぱり男の夢だよなー」
オレがそう言うと、サスケは呆れたように溜息をついた。
「フン、どこまでも懲りねぇヤツだな…。バカ火影…」
そして、サスケはオレの頭を軽く叩く。
「ボーっとしてねぇで、さっさと支度しやがれ!ウスラトンカチ!」
サスケはそう言うとオレの腕を解き、隣のリビングに戻って行った。
オレは、何だかんだ言いながらもわがままを許してくれたらしいサスケの後姿に軽く笑うと、ゆっくりとベッドから出る。
隣からは、ツリーの飾りを片づけてるらしいサスケの気配がしてきた。
ホントは優しいんだよな、サスケは。
ああ…、サスケがいてくれて幸せだってばよ…。
オレはにんまり笑うと、日常に戻るため、支度を始めた。
*****
みんな、楽しんでくれたか?
これでオレの男の夢の話はおしまいだ。
みんなもイチャイチャで楽しいクリスマスを過ごしてくれよな!
メリークリスマス、だってばよ!
あとがき
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。HONEY CRIMEの七実です。
今回は今年一年ななくみを支えてくださった皆様への感謝企画、ということで、
クリスマスプレゼントを兼ねて書かせていただきました。
年末の慌しいひと時、この企画で少しでも萌えていただけたらとても幸せです。
今回は、シリアスな場面は何もなしで、ただひたすらサスケバカな火影ナルトと、
そのおバカにほだされるナルトバカな補佐サスケの話にさせていただきました。
元ネタは、私の悪友の彼が、クリスマスツリーの下でのエッチを長年夢見てた、
という非常にくっだらない話なのですが、そういう彼はちょっとナルトに似てるよね、
ということで、こんな話になりました。
ナルトがすんごいおバカですので、カッコいいナルトがお好みの方には申し訳ないかもです…。
感謝企画と言いながらも、書いている私たちが一番楽しんだんじゃないかと思うくらい、
ホント楽しかったですね〜。
リレー小説をやるのは本当に久しぶりでしたが、もう、毎回笑いましたよ。
途中方向性を見失った七実ナルトを導いてくださったり、サイト関係は全部お任せしたりと、
ねーさんには本当にお世話になりました。
ありがとうございました!
そして何より、今年一年ななくみを支えてくださったゲスト様に、心からの感謝をv
本当にありがとうございました!
七実
恥ずかしいタイトルで始まりました、バカップルの王道!もどきの話をご覧いただきまして、
ありがとうございました。KANATAのkumiです〜。
この1年のななくみの集大成(笑)として何かしたくて、七実さんをそそのかしたのは私です…。
ネタは七実さんからの萌えネタに飛びつき、さあ!と出てきたのが、ナルトVer.のあの話で。
すげえ!七実ちゃん!と私は引っ張られるように続きを書きましたよ〜。
互いにうわ〜〜>< こうきたかー!と思ったり、爆笑しながら、本当に楽しく書けたと思います。
いやでもね、ホント火影ナルトがね、アホすぎてぇ〜!(爆笑)
んもう、大好きだー!アホナルトォ!!って私はぞっこん惚れこんでおりますvv
書いていた我々が一番楽しかったのかもしれませんが、今年ななくみとして活動をして
こんな2人組を応援してくださった方々へのクリスマスプレゼントになれば…、と思っております。
楽しんでいただけたら嬉しいです!!
今回の企画は七実さんがいなければここまで楽しくできなかったと思っています。
今回も私は七実さんに迷惑いっぱいかけたしね…。いつもありがとう!!
ななくみ2人組、とりあえずの締めの形として、応援してくださった方々へお礼として
お返しできていれば、幸せでございます。
本当にありがとうございました!!
kumi