終わりまで

 

 

 

 

 残す者と残される者―――――。

 どちらが辛い?

 どちらが痛い?

 

 残す方は、遺してしまう痛みを。

 残される方は、全てを失ってしまう痛みを。

 

 だったら……一緒に終わればいい。

 残すコトも残されるコトもなく。

 

 ただ、共にあるだけだから……

 

 

 

 

「ハクって今いくつなの?」

「…覚えていないな…」

 

 何気ない会話。

 わかってるつもりだった。ハクが見た目通りの歳でないだろうことは。

 ――― 覚えていない = 覚えていられないくらい、長く生きてるってことで。

 でも、こうしてはっきり告げられると、胸が痛くなる。早くなる―――。

 

「そっか…。

 きっとわたしなんかよりも、ずっと長生きなんだよね…」

「千尋――――――…」

 そう言って俯いてしまった、千尋の考えていることは、手にとるようにわかる。

 自分の寿命と、私の寿命だろう。

 

「千尋…安心して。千尋が死んだら、私も死ぬ」

「ハク!?」

「自決するのではない。私は憑代にそなたを選んだ。

 そなたが消えるとき、私も消える………それだけだ。

 ―――――――それに…」

 

「それに?」

 次の言葉を待って、千尋はじっとハクの言葉に耳を傾ける。

「私は…河を失って、姿が止まった。

 時が止まり…成長しなくなった」

 ハクは千尋の手に、自分の手を重ねる。

「だが…私の時は動き出した。

 千尋に会って―――――…」

 確かにハクの姿は、初めて会った時に比べて随分大人っぽくなった。

 千尋が成長したように、ハクもまた千尋と同じように姿が変わってきている。

「…こうして同じ時を過ごせるようになった」

「ハク…」

「だから、私は千尋を一人残すこともないし、残されることもない」

 不意に彼女の瞳から、涙があふれる。

 それは決して悲しいからではなくて―――。

 

「―――っ…ごめんね、ホントは…ハクにはハクの時を

 過ごして欲しいって…わかってたんだけど……

 良かったって思っちゃうの…

 わたしの後に、きっと違う誰かが、ハクの隣にいるってことが嫌だったから…

 ごめんっ。ハク―――――…」

「千尋―――…

 最期まで一緒にいて欲しい。

 千尋のいない時を、一人で過ごすなんて私にはできない」

「うん、うん……」

 

 

 

 最期までそばにいて。

 共に過ごし、共に終わろう。

 

 あなたはわたしの全てなのだから―――――。

 

 

 

 

 

 

 

相変わらず、意味不明でごめんなさい…
やっぱりじめじめしたのはすっきりしませんねー。
今日こそは早く帰りたい……
今週ずっと帰りが0:00とかなので、ちょっと死亡気味です。
そしてカウンタ回りが恐いのですが…
よろしければ簡単でいいのでカキコってやってください。
怖くって…(切実)