そして次の日

 

 わっかりやすいよなぁ、と思う。

 あの、ハク『様』が機嫌がイイ日は、大抵千がぐったりしている。

 逆もまたしかり。

「なんだかなぁ…」

 そして、今日もぐったりしている千を見て、リンはまたか…と思う。

 

 

 

 

 

「リンさん、おはよう」

 おはようと言っても、正確には昼過ぎ。

 油屋の夜は遅く、朝も遅い。 

 布団を押入れにしまいながら、千がリンに話かける。

 ―…だが、今日はちょっと遅かったのか、既に彼女の背では届かないくらい布団がしまわれていた。

「貸しな」

「あ、ありがと」

 背伸びをしても届かない千を見かねて、リンが布団を奪い、押入れに押し込む。

 ただ、リンは千の顔をじっと見たままで。

「―――…どうしたの?リンさん

 わたしの顔、何かついてる?」

「いや…今日は大丈夫なのか?仕事して」

 彼女の言っているコトの意図がつかめず、千は首をかしげる。

「いや…この前みたいに貧血で倒れられたら、かなわねーからな」

 

――――…この前?

――――…この前…倒れたとき…

――――…この前って!!!

 

「で?

 昨夜は何回だったんだ?」

 

 歯に衣着せぬ彼女の言葉に、千の顔は見る見る赤くなっていく。

「なっ…な…」

 なんでそんなこと知ってるんだろう?

 昨夜、ハクに部屋から連れ出されたのは、皆眠ったあとだし。

 今朝戻ってきたときだって、全員寝てた。

 リンさんだって寝てた―――――。

「な、なんでそんなコト知ってるの!?」

「…なんでって…」

 知ってるっつーか…バレバレっつーか…

 リンは呆れたように千を見る。

「千見てりゃ一目瞭然だぜ?

 それか ”あの”ハクが機嫌がいい日ってな」

 

「!!!」

 

 千はもうすでに、赤いを通り越して今にも泣きそうになっていた。

「他の人には言わないで!リンさん」

 こうやって縋られるのも悪くないね、なーんて思いつつも。

 とりあえずは、真実ってやつを教えておいた方がいいんだろーな。

「…残念ながら、皆知ってると思うぜ?

 思い出してみろよ、コトの次の日を。

 仕事、いつもよりも少なめだろ?」

 

 ――――― そういえば。

 

 辛いなって思った日は、大湯の仕事は回ってこない。

 床磨きも、水汲みも。

 

「皆、多少千の仕事を減らすことになっても、ハクの機嫌がイイほうがいいって思ってるのさ」

「う"う"う"〜〜〜〜〜〜」

 穴があったら入りたい…

 今日これから仕事に行くと…やっぱりバレバレなんだろうか…?

 

 ………なんだろうなぁ…(涙)

 

「―――で?オレの質問の答え、まだだったよな?」

「…なんだっけ?」

 

「昨日は何回だったんだ?ってやつ」

 

「リ…」

 

「リンさんのばか――――――っ!!!!」

 

 

 

 

 

 ぱたぱたと走っていく千を見送りながら、リンは無理やり聞き出した内容について思い返してみる。

「…あいつも大概ソコナシだけど…

 千…お前も、それでよく仕事しようと思うよ…」

 

 

 今夜はとりあえず、「相場」ってもんを教えてやるか…と、

 リンは心の中ですこしだけ千に同情した。

 

 

 

 

 

何が書きたかったのか、自分でもよくわからないのですが…
すみませ〜ん(涙)
なんか朝電車待ってたら急に浮かんだので、
そのままつらつら書いてたらこんなんなってました…
……ハク出てこないし…
リンは書きやすいですねー。なんか相変わらずだめっぽいです。自分…