とある歌がラジオから流れてきました。
 ずっと昔に、ただ「いい歌だなぁ」くらいにしか思っていなかった歌でした。
 けれど、時が経ち、生活の環境が変わり、私と言う人間がさまざまな人に出会い、いろいろな出来事を経て成長できたおかげなのか、全く違うものを、その歌から受け取ることが出来ました。
 そして、この物語を書きました。


 みなさま、おはようございます。お久しぶりのかむろさちです。


 この物語の主人公、坂下真誓(マチカ)は、何の変哲もない、とても普通の女性です。
 普通に成長し、普通に結婚し、少し大変だったけれど、今なら大勢の人がそうであるような出産をして、普通に幸せになっていておかしくない人です。
 マチカにはさまざまなことが起こります。
 さまざまな問題から立ち直った、マチカは強い、特別な人間だと思われるかもしれません。でも、マチカはそんなすごい人じゃない。とっても普通の人。
 けれど、普通って、実はものすごい力を持っている。むしろ、もうダメだと思って、本当にダメになってしまう人の方が、実は普通じゃない。

 私は、そう思っています。
 幸せは誰かと比べるものではないし、誰かに羨まれるものでも、蔑まれるものでもありません。
 一般的な哲学なんて分からないけれど、幸せは胸の内にあるものだと思います。そしてそれは、自己満足というものでもない。定義はとても曖昧で、それぞれにあると思うけれど、一つではないからこそ、自分だけのものがあると思います。
 さまざまなご意見があると思いますが、開き直るとか、そう言うことともまた違って、こうして生きることは可能だと思います。


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 それでは、みなさま、今回も読んでいただいてありがとうございました。


2004年10月24日 かむろさち 拝



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