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ハイネスライン引退 その2:きゃろっとくらぶとゆかいななかまたち

ハイネスライン引退 その2

紆余曲折あったハイネスがデビューしたのは2004年4月、東京競馬場
確かオークスの日だったと記憶しているが…
当日はどうしても外せない用事があって、テレビ観戦。
パドックを見る限りは、まだ少し太いかな、という感じ。ここを叩いてどう変わるかかな
等と考えているうちに、レーススタート。
「まだ太い」と判断したハイネスは軽快な先行力を見せて直線先頭に並びかける!
おいおい勝っちゃうよ これ!! いいの? こんな簡単に一口初勝利をあげちゃって?
とか意味不明に一人でドキドキしてたが、結局逃げ馬を捕らえきれずの2着
まだ余裕残しの馬体を考えればこの結果は上々!
次はあっさりかな

…と思っていたのだが
その後の未勝利戦で5着→6着
どんどん結果悪くなっとるがな…

ハイネスラインを管理するのは勢司和浩
スマイルトゥモローでオークスを制したG1トレーナーであるが、この調教師が
とにかく慎重で、調教も比較的軽め レース感覚はゆったりとという信条を持って
いたので、時にやきもきさせられる事もこともあった。
(結果的にはそれでよかったんだろうなと思うけど。)

ハイネスの初戦は2004.04.23(2着)
その次が2004.05.24(5着)
その次が2004.07.17(6着)
通常、勝ち上がるまでは中1〜2週で使われ続けられるのが一般的だから
このゆったりしたローテは異例のものと言っていい。
おまけに着順は悪くなっているから「なんでもっと使ってくれないのかな」と
思うのは当然と言えば当然。

その勢司調教師が常々「芝の良馬場なら変わっていいはず」と言うコメントを残していたんだが
とうとうその舞台がやってきた
2004.08.22新潟競馬場4R(芝1600)

当日は後楽園WINSにて仁王立ちの俺
こんな早いレースのパドックに熱視線を送ってるのは俺くらいのもんだったろう

5→6着と敗れた過去2戦では後方からの競馬で追い込むも届かずというレースであったので、
今回は先行して欲しいと思っていたのだが、思い通りにハイネスは先行

4コーナーでも持ったままの手ごたえで先頭に並びかける
直線は後続を寄せ付けずゴールイン!!

おっしゃぁ 一口初勝利!!

俺のあまりの興奮振りに隣にいたおっさんから
「にいちゃん 新潟のこんな早いレースから勝負してんのか」
とびっくりされたが、違うんだ おっさん。本日の俺のメインレースはここだったのだ。

記念すべき初勝利の余韻に浸りつつ、WINSを後にする俺
初勝利を上げたくれた騎手が一番嫌いな後藤というのが引っかかるが、それも
因果と言うものかも知れぬ。

そんなつまらない因果よりも、俺の出資している馬が、JRAのレースに勝った!!
その、素晴らしい事実。 なんとも誇らしい気持ちだ。
これから先、出資した馬が何勝してくれるのかはわからないけど、最初の1勝が
ハイネスラインということはずっと変わらない。
この馬のこともずっと忘れないんだろうなぁ

…と思った2年前の夏の日

そのハイネスが引退ですよ
もう少しやれたんじゃないかなぁと思わないでもないけど、それは贅沢だろうね
大きな怪我なく牧場に戻れると言うのは幸せなこと。
恐らく繁殖牝馬になると思う。 牝馬を持ってよかったと思うのはこういう時かな
牡馬だと、種牡馬になる以外は牧場に戻って自分の血を残せないから。

何年後かはわからないけど、ハイネスの子供には絶対出資したい。

そう。夢は次代へ。
色々なものを、ありがとう
2006/06/03(Sat) 22:10:35 | ハイネスライン
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