好きスキ大好き愛してるっ  3


「ん」
 首筋に、熱い息。
「やぁ」
 腰にあった両手が、上と下に別れて器用に服の上を動き回る。
「脱がしちゃうのもったいないなぁ」
 耳の輪郭を舐めながら、パパがささやくように言う。
 大きな手が一度離れて、エプロンをめくりあげる。左腰の位置にあるスカートのファスナーを下げて、そこから中に侵入してきた。
「あっ……ッぅうん」
「すごいなぁ美奈のココ、もうぐしゃぐしゃだよ? いつからこんなにしてたの? なのにご飯なんかしててよかったの?」
「や……はんッ!!」
 耳の中に、舌が入ってくるのと同時に、ショーツの上から濡れているのを確かめるように往復していたパパの指が薄い布ごと食い込んでくる。もう片方の手は、強引にシャツブラウスのすそを引っ張り出して、できた隙間から入ってうっすらと汗ばんだ背中を撫でる。
 ブラのホックも慣れた手つきで外して、その右手がするりと抱きしめるように回りこんで左の胸を愛撫する。
「はッ。あぁんっ」
 下の手は、親指がおへそのしたのショーツを引っ掛けて、できた空間から今度は他の指が四本、直に触るために伸びてくる。
「触ったらまたあふれてきたよ」
 人差し指と薬指がにちゅって音をさせてそこを開いて、中指が這う。
「ぅんんっ! やだぁ 言わないでよぅ」
 言われなくても分かってるもん。どーしてそんな恥ずかしいこと言うの?
「美奈の体は素直だからちゃんと反応してくれてうれしいな。とろとろ出てくるよ」
 すくい取るようにパパの指が、柔らかいところを撫で上げる。
「ああぁあんっ」
「かわいいよ」
 屈みこんで頬に軽いキスの雨。
 やさしく動く指の刺激に、下半身が勝手に反応して震える。
 腰が逃げちゃうんだけど、立ってたらギリギリ、だんだん爪先立ちになっていって、どんどん体勢が危うくなる。パパの手が届かなくなるなんてことないんだから逃げてもむだなんだけどぉ。
「そうやっていくと触りやすくなるって知っててやってる?」
「ちがっ! も、パパが恥ずかしいトコ、さわるからぁ」
「そう? 俺は美奈に誘われてるだけなんだけどな」
 パパの大きな手だと私の胸はかなしいけどちょっと余る。こればっかりは、これ以上おっきくならないらしい。その手がやわらかくゆっくりと揉んで、先端をつまむ。
「気持ちいい?」
「……うん」
 パパがくすくす笑いながら、私の首筋に顔を寄せる。息遣いがくすぐったい。吸血鬼がするみたいに、首筋に吸い付いてくる唇。
「ダメ、痕ついちゃうよ」
「つけてるの。美奈は俺のものだよって印」
「……ダメって言ってるのにぃ……パパのばかぁ」

                                        2002.8.15=up.





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